*

最近事務所でやっている内職、バードハウス(鳥の巣)の制作現場レポート。4月2日から兵庫県立美術館の「バードハウスの建築家展」に出展します。

段ボールを切って、六角形を作り、それを少しづつ回転させて接着していきます。

組み上がった段ボール。

上から見たところ。

この段ボールの固まりを下地にして、ガラス繊維入りのモルタルを塗り付けました。段ボールは水分を吸ってフニャフニャになるのですが、モルタルは逆に余分な水分が無くなって全体が締まるので、形が崩れることも無いのです。これは失敗覚悟でやってみてわかったことですが。

モルタルが硬化した状態の鳥の巣。段ボールの状態から、かなり雰囲気が変わり、滑らかな曲線が現れてきました。

上から見たところ。

残るは仕上げ作業。仕上げにはモロッコ製しっくい「タデラクト」を使います。
なんとモロッコからタデラクトを輸入して、販売してくださる方がいるのです。
その名も「クスノキ石灰」さん。空気膜型枠の左官ドームを作るときにも、材料を提供してもらいました。
モロッコでは職人さんと一緒に作業させてもらいましたが、自分だけで仕上げるのは、初めてです。下地の状態も作業する場所の気温や湿度も違うので、上手く仕上がるかどうか、かなり不安。ていうか、これ予備がないので失敗が許されないんですよね。。。。
という、かなり追い込まれた状態で、仕上げに向かうことになっています。