コンセプト模型

鹿児島県曽於市にある養豚業を営む会社のための社屋。

既存の建物の配置を踏襲するために南北に長い長方形の平面としつつ、東西からアクセスが可能な敷地であったため、同じ形状の窓を等間隔で並べて建物の裏表がファサードに現れないようにした。

あえて大きな窓を設けず、風雨にさらされて変色する地元の杉材を張ることで、周囲に散在する民家の納屋のような、景観に溶け込んだ寡黙な外観となった。また、内部にいても強烈な日差しや台風など、外部の自然から守られつつ、窓のフレームで切り取られた風景画のような景色を楽しむことができる。

構造は、地元の工務店でも施工しやすいよう、柱を等間隔で並べた上に現地の畜舎で用いられる木造トラスを載せ、単純で経済的なシステムを採用した。そうして確保した大きなワンルームの中に、部屋となるボックスを配置して、収納やプライベートなスペースを確保している。

設計:森田一弥建築設計事務所
施工:永倉建設
造園:むすひ