江戸時代に建てられた民家の改修の相談で訪れた大和郡山にて、大正時代ごろに建てられたとおぼしき総漆喰仕上げの洋館風の建物を撮影。エントランスの屋根や窓のデザインなど、洋風とも和風ともつかない不思議なデザイン。大和郡山は今回初めて訪れたのだが、点々とではあるが手の込んだ造りの古い民家が残り、かつての城下町の雰囲気を感じさせる素敵な街である。
ただ、せっかくのそれらの歴史的遺産が、ほとんど価値を見いだされることなく町並みの中に埋没してしまっているのが、かえって新鮮でもあった。観光客が押し寄せるような街になる必要は全然ないと思うけれど、「古くても、使えるものはトコトン使う」をモットーとする私としては、この洋館(現在空き家)を含む古くて素敵な建物達を、なんとかうまく利用して行ければなあと思う。