レクチャー@滋賀県立大学

 

17日、滋賀県立大学の学生が主催する「DANWASISHITSU」という講演会にゲストとして呼んでいただき、「マイノリティ・インターナショナル」と題して自作の紹介を交えながらレクチャーをさせていただきました。恩師でもある同大学教授の布野修司氏、陶器浩一氏、山根周氏が最前列に陣取っておられる中で、論文の発表会にのぞむ学生のような気分。

その後の談話タイムでは布野先生に「マイノリティ・インターナショナル」というキーワードのネーミングが悪い、というダメだしを頂きましたが、むしろそのおかげで色々と学生さんからの質問があり、質疑応答を繰り返す中でじっくりと考えを伝えることができたように思う。

特に滋賀県のような、大都市からは距離があるけど地元にたくさんの建築的伝統がある場所に根ざして活動することは、「マイノリティ・インターナショナル」つまり少数派ながら国際的=普遍的な価値を持つ提案や実作を生むのにはもってこいの場所なのではないか、と思う。もちろん、その提案を世界に散らばる「マイノリティ」にいかに伝えるか、実現するか、というところも大事な知恵の絞りどころだ。

その晩はそのまま布野研博士過程の川井くんの家にお邪魔し、翌日は醒ケ井の宿場町と遠藤秀平さん設計の駅施設を見学。醒ケ井は、山の麓からこんこんと湧き出る清水が街道沿いを流れる、すてきな宿場町でした。

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2 Comments

  1. >>森田様
    ご無沙汰です。
    お忙しくなさっている様子、察します。
    滋賀県出身の遠藤秀平先生の実家が
    あり、作品も結構多いですね~。
    醒ヶ井の駅施設は完成当時、見学し、
    その後、数回、通過して外溝や建物は
    今、どのようになっていますか・・?
    陶器氏はいつだかモリーズにお見えに
    なり、落書コーナーにサインがあります。
    ご活躍をお祈りします。

  2. morikazu

    醒ケ井駅施設は、コルゲート板のサビのおかげで完成して数年とは思えない落ち着きのある佇まいを見せていました。醒ケ井の集落と合わせて、こういう田舎に世界的な建築家の作品があるというのは、すごく貴重なことだと思います。
    特に現代建築は人の好みによって美醜の判断が分かれますが、ビルバオのグッゲンハイムみたいに建築で地域が盛り上がればいいなと思いますね。当日は、集落の見学のあと、駅施設の喫茶店でゆっくりコーヒーとトーストを頂きました。

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