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静原では去年の秋から、京都市の地域活性化の活動の一環としてワークショップが行われています。

その名も「静原の里ワークショップ」。大原や鞍馬と違って特に観光の目玉になるような史跡がない静原ですが、一年目の今年はまず地域の歴史や魅力を一目で理解できるような、地図+資料づくりを進めています。

色々調べていると、道端にあるお地蔵さんの由来とか、地元の人達も忘れてしまったような歴史が次々と思い出されてくるんですよね。「これは何ですか?」「いつ頃からあるんですか?」と質問していくと、長老クラス?のお年寄り達が集まって、ああでもない、こうだったかも、と昔の記憶を掘り起こしていってくれます。古くから静原に住む人にとっても、我々のような新参者にも、「そうだったのか!」と膝を打つような瞬間がたくさんあって、とても刺激的な作業です。

こちらが、編集中の静原マップ。

先日の日曜日には、地図に足りない写真を撮影に、静原と大原をつなぐ道沿いにある江文峠まで行ってきました。ここで車を降りて、金比羅山の頂上を目指します。

頂上へ至る参道の途中には、椿の木が群生していました。

30分ほどで頂上につきました。

金比羅山はその名の通り頂上に金刀比羅神社があり水の神様が祀られているので、静原では日照りがあるとこの神社にお参りをして雨乞いの太鼓を叩いたと言われています。それが、いまも静原に残る「雨乞い」の太鼓です。

ここからの京都市方向への眺めは、絶景。

頂上から少し下ると、ロッククライミングで有名な岩場があります。ここからの大原の集落の眺めも絶景。

山の中のあちこちで、静原小学校の子供たちが描いた、環境保護の札を見かけました。いつも描いている絵と似てるので、自分の子供の描いたものはすぐに分かりますね。ということで、証拠写真をパチリ。