Archives for the ‘@京都’ Category

京都土壁案内@学芸出版社

土壁の町 京都の隠れた名所を巡る「京都土壁案内」、3/15にようやく出版です。塚本由晴さんの写真と森田一弥の解説というコンビで、今までにない視点の京都の建築案内です。日本語と英語の解説付き、海外のお客さんの案内にももってこい。アマゾンでも注文できるようです。どうぞよろしくおねがいします。

My book ‘In Praise of Mud’ will published soon. It is a guidebook of earth-walls in Kyoto. The photographs were shot by Yoshiharu Tsukamoto, architect Atelie Bow-Wow in Tokyo. This is the first book featured on earth wall of heritages in Kyoto, the text are in japanese and english. I hope you to enjoy the trip to Kyoto with this book.



京都会館問題@京都新聞

京都会館をオペラ劇場への改築問題について、今朝の京都新聞で記事を執筆させて頂きました。

いまのところ、建築の専門家としては京都工芸繊維大学の松隈洋先生だけが孤軍奮闘されていますが、我々の世代が傍観していてはいけない問題だと思います。

土壁案内@京都

さる5月13日から15日にかけて、塚本由晴さんと一緒に京都の土壁めぐりをしました。「土壁」とはいってもどこからどこまでが土壁なのか、という疑問もあろうかと思いますが、今回は「粉もの」つまり土でも石灰でも粉体を練ってつくった建築全てを対象にしてみました。15日には学芸出版社にて「壁の振る舞い、町の振る舞い / 京都土壁案内」と題してスライドレクチャーを行い、私は「技術」塚本さんは「振る舞い」という視点で、それぞれの事例の解説を試みました。この内容は今冬にかけて学芸出版社で書籍化もされますので、ご期待下さい。

訪問先は、かなり渋いセレクトとなっているはず。私の撮った写真もここで一部公開します。

妙喜庵待庵の荒壁仕上げ

日野法界寺の漆喰壁画

しっくい浅原の浅原雄三氏

西本願寺伝道院の御影砂利洗い出し

東本願寺のなまこ壁

渉成園の瓦土塀

三十三間堂の版築土塀

長楽館の漆喰装飾

大徳寺玉林院蓑庵の長すさ散らしの壁

島原角屋の大津磨き壁

京都御所拾翠亭の深草三和土

下御霊神社の漆喰彫刻

一力茶屋のベンガラ壁 に見入る塚本さん

京都御所の聚落壁

切り妻四連発@京都

出町柳の住宅現場が着々と進行中。
京都特有のウナギの寝床状の敷地に町家の切り妻形のボリュームが連なって四つ並ぶプロジェクト、名付けて「切り妻四連発」。、、、、というのは冗談ですが。

一つ目の切り妻。マツの丸太で支えている、豪快な屋根裏。
二つ目は坪庭に面する、細長いボリュームの切り妻。町家の「とおりにわ」を連想させる空間。
三つ目の切り妻。ここは梁の現れない、シンプルな内観。
窓から四つ目の切り妻が見えます。

四つ目の切り妻は7メートル近いスパンをもつ大空間。大きな天窓と奥の庭への大きな開口がある。現場では断熱材のフトンの上で大工さんが昼寝中。
徒歩数秒で出町商店街があり、現場の帰りにはいつもちょっと買い物をして寄り道。
商店街の東にある黒豆餅で有名な「出町ふたば」と西端にある果物屋さんがおすすめです。

建て方@出町柳

年初に降った雪が、まだ家々の瓦の上に残る静原。事務所で仕事をしていると、ときどきドカーンというすごい音を立てて雪が落ちていく音が聞こえてきます。
その傍らで植物は春に向けて活動を開始していて、スギの林は花粉をまき散らす花の色で茶色に染まっている。僕は幸いスギ花粉にはアレルギーがないのですが、これだけ近所に花粉の元があると思うと、将来も無事でいられる自信はないですね。
出町の住宅の現場では、今日から建て方作業が開始しました。

ほぼ竣工@八瀬の住宅

京都八瀬の住宅が完成間近です。八瀬は風致地区に指定されているため屋根は3寸5分から4寸5分勾配、灰色の瓦葺き、などかなり厳格な規制がある。

ここでは指定されたデザインコードに忠実に従いながら、敷地の東西に見える八瀬の山並みを生活の色々な場面において視界に取り入れ、季節の移り変わりとともに変化する山々を眺めながら生活ができるような、そんな家になってます。
施工は数寄屋専門の工務店である渡邊工務店。普段は祇園のお茶屋さんや茶室などが主な仕事で、あまり住宅を手がけない工務店ですが、彼らのもつ繊細な技術を生かしながら、それほど高価でない素材を用いて、現代的な生活の場である住宅をリーズナブルなコストで実現できたと思います。
あとは収納扉などの取り付けと外溝工事を仕上げて完成、薪ストーブに火が入るのが楽しみです。

上棟@八瀬

先日2日、京都市八瀬の住宅が上棟しました。猛暑の中、工務店の鈴木健太郎親方の「一度やってみたかった」の一存で、なんとクレーンなしの人力のみの棟上げ。コーンコーンというカケヤの音が、やまびこになって八瀬の集落に響きわたる。
日も暮れかかる夕方、ようやく最後の梁がおさまる。
一部の作業を翌日に残し、翌3日のまだ涼しい午前中にお施主さん、大工さん達で上棟式を行いました。これからが楽しみです。
また翌4日の午後は、愛知の現場にて配筋検査でした。

塗装サンプル@九条山

京都、八瀬の住宅は基礎工事が完了。
今日は工務店の作業場で外壁の杉板の塗装色の最終チェック。顔料を調合して、ワトコオイルで溶く。着色したと分からない程度の、杉板の風合いが失われない程度ギリギリの色が理想なのだが、難しい。
 
事務所への帰路、現場に寄って開口部から見える景色などをチェックして、高さなど細かい問題点をチェックする。再来週にはいよいよ上棟。山間の八瀬は、京都市内に比べると、ずいぶん涼しい。

花見の茶会@黒谷

例年以上に春を満喫してすごした週末。
土曜日は午前中に八瀬の住宅の打ち合わせ、その後、牧野研造さん設計の岩倉の住宅の見学。
二軒並ぶ新築住宅の左側。右側は完成間近の畑友洋さん設計の住宅。
ダイニングからドーンと比叡山を眺める窓が。
午後は岡田邸でのお花見にお邪魔する。中央の細長い空間はこんな感じで使われてました。
翌日は比叡平での島田陽さんの住宅のオープンハウス。
相似形の家型が3棟並ぶ。
内部空間も家型なので、一階部分の交差する勾配天井や二階部分に現れる山形の間仕切り?が、興味深い空間を生み出している。
牧野さんも島田さんも畑さんも、京都の景観条例による屋根の規制を受けていて、それぞれの建築家の「家型」に対する取り組みの違いが、とても興味深い。そういえば先日の岡田邸でも家型を積み上げた藤本さんのTokyo Apartmentについて、ひとしきり話題になった。「家型」は景観条例によって強制された京都のローカルな課題であると同時に、東京や海外でも数多くの建築家が取り組んでいるインターナショナルな建築的テーマでもある。
ローカルであると同時にインターナショナルであるという点で、僕の中では「しっくい」「カタランボールト」「家型」は今のところ「マイノリティ・インターナショナル」的興味の三大柱。
比叡平のあとは、真如堂で桜吹雪の中、昼ごはん。
その後、黒谷(金戒光明寺)に向かって歩く。若々しい緑の壁。
西翁院の門の下での花見の茶席、お茶を一服いただく。隣の塔頭でもバイオリンとギターのコンサートがお庭で開かれていたりと、春を楽しむ人たちでいっぱいの黒谷の境内でした。

離宮めぐり@京都

 先週の客人の訪問で、京都市内の建築や庭めぐりをしたので、その写真を。今の時期の桂離宮の見学なんて直前には絶対に予約できないのだが、外国人の案内ということであればそのための枠が確保してあるようで、案外直前でも予約が出来る。

まず伏見稲荷神社。
東福寺。
三十三間堂。でかい。
吉田山山頂の茂庵。
翌日、修学院離宮。
桂離宮。
こんな感じの先週の京都めぐり。