四年前に浴室の仕上げに使ったモロッコ漆喰/タデラクトのメンテナンスをかねてShelf-Podを訪問してきました。完成から数年経って、表面に水が染み込むようになっていたのですが、マラケシュのバザールで買って持ち帰ってきた黒石鹸をお湯に溶いて塗り付けると、たちまち表面の撥水効果が復活。モロッコのサウナ風呂「ハマム」の内装にも使われる優れた耐水性をもつタデラクトですが、そのハマムで人々が使っているのがこの黒石鹸。人々は体を洗いながら、同時に漆喰のメンテナンスもしていることになります。驚きの知恵ですね。
Archives for the ‘Shelf-pod’ Category
Shelf-pod@スペイン
2009年 10月 5日

当事務所の手がけた「Shelf-pod」がスペインの建築インテリア誌「Diseno Interior」に掲載されました。6ページにわたって紹介されています。ウェブサイトでの紹介もこちらで。
渡辺節賞@大阪建築コンクール
2009年 5月 7日

先日現地審査があった「大阪建築コンクール」で、当事務所が手がけた「Shelf-pod / 君府亭」が新人賞にあたる渡辺節賞をいただくことになりました。この建物の実現にあたっては、構造家の満田衛資さん、京都大学の上谷研究室の方々、プレカットの翠豊さん、施工を担当した池田市の中野工務店さん、お風呂のタデラクトや室内の漆喰を仕上げた久住左官さんをはじめ、色々な方の多大なご協力をいただき、あらためてお礼を申し上げたいと思います。
Shelf-pod/君府亭@トルコの建築誌
2009年 4月 27日

トルコの建築雑誌TASARIM 189号で,「Shelf-pod/君府亭」が紹介されました。このプロジェクトは、当時まだトルコに留学中だったクライアントさんをイスタンブールまで訪問し、トルコ建築のエッセンスを体感してこのプロジェクトに反映させるべく、彼とオスマントルコ時代の大建築家ミマル・シナンの作品をイスタンブール、ブルサ、エディルネと片っ端から見て回る旅行からはじまったのですが、そのトルコでこの建物が紹介されたことがとても嬉しいです。
写真撮影@守口
2008年 5月 10日
昨年三月に竣工した「Shelf-pod 君府亭」の写真撮影に行ってきました。昨年撮影した写真は家具のない、まっさらの状態での撮影だったので、今回は家具や書籍の入った状態での撮影。自分の設計した空間に家具が持ち込まれて生活が始まった様子を見るのは、いつもいろいろな発見があって楽しい。そんなときのお施主さんの対応は「こんな使い方をしてしまって。。。」と、我々の意図と違う使い方に恐縮されることも多いのですが、僕は基本的に多様な使い方ができるということが空間の豊かさの指標の一つだと思っているので、むしろそれは嬉しい誤算なのです。

ダイニング机と同レベルでつながるサロンスペース。

手前の寝室スペースと書斎の机も同レベルでつながって、螺旋状に空間が展開している。

サロンの家具。キリム、ソファのカバーなどはお施主さんがトルコから持ち帰ったもの。

格子棚に入った書籍とその背後の漆喰塗+耕造用合板。

開口部は二種類あって、ひとつは景色を見るための透明ガラスの開口部、もうひとつは採光用の曇りガラスの開口部。

お風呂の床と腰壁はモロッコ漆喰の「タデラクト」。この鮮やかな発色と光沢、そして耐水性能は、従来の日本の左官仕上げには無かったもの。当時は日本での施工実績がほとんどない中で使ったのでいろいろと心配もあったのですが、一年経ってもほとんど汚れが見当たらないので、ひと安心しました。
Shelf-pod@Architectural Review
2008年 3月 3日

昨年春に竣工した「Shelf-Pod」が、イギリスの建築誌「アーキテクチャーレビュー」2008年3月号に掲載されています。というか正確には、掲載されているらしい、です。イギリスの出版界には献本という習慣が無いのか、日本の住所に送ってしまったのか,未だに手元に掲載誌が無いので、、、、。目次を見ると、日本の若手建築家の作品も何点か紹介されています。スペインの本屋でも見つからないのですが、日本の書店でどこか扱ってるんでしょうかね?
タイル@守口市
2007年 8月 1日

日本は朝の8時、スペインは夜の一時、こちらのパソコンと日本の携帯メールのやり取りで、守口の現場の久住氏とShelf-Podのタイル周り左官仕上げの相談。現場から送られてくる画像を見ながら、「セニョールそれ勘違い」だとか冗談飛ばしながら。何ともおかしな感覚。

タイルはトルコの職人さんが焼いてくれたもので、アラビア文字で「君府亭」と書かれている。
文字は日本の書とアラビアの書のどちらもこなす書家・椿野武彦さんのデザイン。これで全ての工事が終わり、完全に竣工です。
タデラクト@Shelf-pod
2007年 5月 28日
これまた少し前のトピックですが、3月末に竣工した物件「Shelf-pod」の浴室では、以前このブログでも紹介したモロッコの漆喰タデラクトに挑戦しています。

もともとは暑くて乾燥した土地で使う材料を、真冬の日本で仕上げるはめになり、いつも無理難題をお願いする左官職人の久住鴻輔氏は苦労していましたが、なんとかばっちり仕上げてくれた。この材料は広い意味では「水硬性石灰」とよばれるもので、一旦固まると水に強く、耐久性があり、古くはローマの遺跡にも使われてきたもの。日本のお寺で見るような伝統的な漆喰とは、硬化のメカニズムが違うらしい。
本来はヨーロッパのレンガ造の建物など構造に使われてきたのだけれど、仕上げとして使ってもいろんな可能性がありそう。日本で使われた例はまだほとんどないのだけど、ここスペインではよく使われるらしいので、機会を見つけて調べてみたい。
Shelf-pod「君府亭」竣工@守口市
2007年 3月 24日
守口市での本棚住宅の現場もトルコで制作中のタイル張り工事など、あと少しの残工事はあるものの、ようやく竣工。オープンハウスには遠路はるばる100人近くの方に来ていただきました。
幅300ミリ、奥行き300ミリ、高さ360ミリの本棚が基準になって、この空間を構成しています。棚板は国産カラマツの集成材の厚み25ミリ、幅300ミリのものを相欠きにして組み合わせています。
構造設計は満田衛資構造計画研究所、建築工事は中野工務店、プレカットは翠豊、左官工事は久住鴻輔左官、タイルのパターンのデザインは椿野武彦さん、家具は戸田直美さんです。









