滋賀県大で今年夏、学生たちが自力建設したソイルレンガのドームが朝日新聞滋賀県版9/24朝刊で紹介されました。
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レンガドーム@朝日新聞
2011年 9月 27日
レンガドーム完成@滋賀県立大学
2011年 8月 18日
レンガドームの完成した姿です。焼成レンガでないソイルレンガを使って、プロの職人でなくフツーの学生たちが建設した、日本初のソイルレンガドームです。
池に向かって正面は大きなアーチの開口を。
奥の林に向かっては小さめのアーチの開口を。平面も不定形な四角形で、アーチも高さが違う、場所に応じて形態を変化させられる柔軟性のあるドーム工法。
地震に強いのか、と良く聞かれますが、レンガのドームそのものは地震に弱いです。スペインではレンガを二重積みにして構造としていますが、地震の多い国ではそのままではまずいです。このドームはレンガの上にラス金網を張り、さらにセメントモルタルにガラス繊維を混入して耐震強度を確保しています。日本の建築基準法に合わせるなら、レンガの層は型枠として、その上に鉄筋を配置して、コンクリートを打って鉄筋コンクリート構造とします。地域に応じて工法を変化させるわけです。
ドームの脚部はすっきり。
レンガの表面は、ローマ時代の遺跡に使われている大理石トラバーチンのよう。
池に向かっての眺め。
来年以降、周囲の樹を避けながら、さらにドームを連結して増殖させていく予定です。
乞うご期待。
続レンガドーム@滋賀県立大学
2011年 8月 17日
滋賀県立大学でのソイルレンガのドーム建設作業の続編です。
レンガ積み作業4日目。レンガの高さがドームの頂部にさしかかってきました。
8月に入って暑い日が続きましたが、まわりは木陰と湖からの涼風があって、快適な作業環境です。
すでにレンガの傾きは45°くらい、空中に張り出すような位置に固定していきます。レンガを固定して、手を離す時はドキドキしましたが、みんなだんだん石膏で固定するコツとタイミングを覚えて、順調に作業が進んできます。
さらに頂部が狭まって、パンテオン状態に。
最後のあたりは目地が大きくなって埋めきれないので、点でレンガを固定していきます。又吉くん、顔が完全にレンガ職人です。
残りあとわずか。
ラスト数ピース。すぐにこの上にラス金網を張って、セメントモルタルで補強していきます。つまり、上に乗って作業している!ということなのです。
ラスト一枚を固定する、決定的瞬間!!! このおいしい役回りはじゃんけんで勝って権利を手に入れた村上研の木村くん。
もう、ドーム頂部のモルタル塗り作業。これでレンガががっちりと固定されます。
翌週、ドーム表面の仕上げ作業。ガラス繊維入りのセメントモルタルで表面の凸凹をきれいに整えていきます。
グレーのセメントモルタルを20〜30ミリほど塗った後、午後から白セメントのモルタルで仕上げました。
翌週に土間に土を敷き固めて、これで完成です。
使用したレンガは約1400枚、レンガ積み作業は実質6日間、作業人数はのべ約50人でした。
全くの素人が即席で覚えたレンガボールト工法ですが、なかなかの出来上がり。
小さな住宅くらい、簡単につくれるような気がします。
完成写真はまた後日に。
レンガドーム@滋賀県立大学
2011年 7月 22日
今年の四月から滋賀県立大学の大学院の授業でレンガのドーム建設に取り組んでいます。
使うレンガは最小限のセメントで土を固めたソイルセメントのレンガ。焼成レンガの設備がない地域でも、地元の土を最大限に使って建築用のレンガをつくることができます。
ドームをつくる工法は、カタロニアボールト工法というスペインのバルセロナ周辺で使われていたレンガ積みの技法に挑戦。アントニオ・ガウディの作品のもつ自由自在な形態は、すべてこの工法でつくられています。4月と5月は学生たちと工法について色々と資料集めをして、6月からいよいよ建設にむけて準備を始めました。
まず、「まさ土」と呼ばれる園芸用の土に白セメントを15%程度混入して水を加えて練ります。
そうして練ったソイルセメントを、合板でつくった型枠に入れてコテで平らにならし、型を抜きます。
こうしてできた生のソイルセメントレンガを、上にシートをかけて乾燥を防ぎつつ、一ヶ月ほど硬化させました。
6月末になり必要なレンガの数も確保できつつあるので、ドームの足となる部分に基礎コンクリートを打設しました。
ドームの開口部となる部分に、アーチ状の型枠を設置します。ドームの平面は敷地にあわせて変形した四角形なので、それぞれのアーチの大きさが異なります。
基礎から立ち上がるように四つのアーチを固定したところ。
まず、このアーチ型枠に沿ってソイルセメントレンガを固定していきます。固定するのに使う目地材は、セメントではなく、焼き石膏です。これがカタランボールト工法の秘密の一つなのです。水を加えて2〜3分ほどで硬化するので、レンガを手早く、しっかりと固定することができます。
レンガがアーチ状につながると、力学的に安定します。ただ、まだ横方向に力を加えるとアーチが揺れるような状態です。
アーチの間を埋めるように、ドームの足の部分のレンガを固定し始めました。
アーチ同士がつながって、次第に横方向にも安定してきます。
ドームの直径は4.2m、高さは3.6mでかなりの大きさ。
この工法の優れたところは、アーチ部分など最低限の型枠さえあれば、あとは空中に張り出すようにしてドームやボールト状のレンガ構造をつくることができることです。また、作業に必要な足場も、簡易な設備で大丈夫です。
だんだんドームの高さが高くなってきました。でも、脚立以外の足場は特に必要ありません。以前同じ敷地で試みた空気膜型枠ドームの作業風景を比べても、いかに簡素な設備で建設が可能か、分かると思います。
さらにこの工法の良いところは、どんな初心者でもすぐに作業に参加できること。コテで壁を塗るより、レンガを積むのは、すいぶん作業に参加する敷居が低いな、というのがこの作業を初めて感じた印象です。
ソイルレンガの色合いや質感がイタリアの大理石のトラバーチンに良く似ているので、ローマの遺跡にいるような気がしてきます。
昨日は、学外から強力な助っ人、というか若くて生きのいい注目株の建築家の今津康夫さん、垣内光司さん、家成俊勝さんと、家成さんの教え子の山崎さんが来てくれました。ありがとうございます!!!
レンガがある程度の高さまで積み上がると、そのレンガを型枠にしてラス金網を張りソイルセメントを塗りました。スペインでは通常は二重か三重にレンガを重ねるのですが、今回は耐震性を考慮して金網を入れてセメントで固める仕様にしています。
来週の作業予定は26日(火)と29日(金)、時間は9時から18時まで、誰でも作業参加はウェルカムです。ソイルブロックを使ったカタランボールト工法によるドーム建設は、海外ではいくつか例はあるものの、日本では初の試み、要注目ですよ。







































