Cafe l’espace
osaka pref. kadoma city : 2003
1960年代に建設された在来木造工法の民家の一部を店舗として改修したものです。建物は築後40年を経た典型的な入母屋造住宅であり、敷地は旧農家集落の一角に位置しています。
本プロジェクトでは、夫婦と子供一人の生活に必要なスペースを残しながら、日常生活で最も使われていなかった一階の座敷部分とその二階の部屋を解体して大きな吹き抜け空間を設け、飲食店のための空間としました。吹き抜けを横切っているのは、二階床の剛性確保を兼ねたパンチングメタル製ブリッジです。解体後に現れた木造軸組をフレームに見立て、左官職人・久住誠氏が中国や日本各地の色土を使った色鮮やかな土壁で塗り分けています。
古民家再生にありがちな「わび・さび」でもなく、現代的な「シンプル・モダン」でもない、さまざまな色土壁による色彩豊かな空間を試みました。
所在地:大阪府門真市下馬伏
設計・施工管理:森田一弥
構造設計:門藤芳樹
施工:設計者からの分離発注
木工/和田工務店(柳田信行)
左官/久住左官
電気/堀部電工
水道/森繁設備
鉄骨/コンブ金物
家具/potitek(戸田直美)
造園/樋貝憲治・水谷馨・石川知海
塗装/別府洋平
工期:2003年4月~10月
外部仕上:
屋根:既存瓦葺き、天窓新設
壁面:二階妻外壁/鼠漆喰、一階外壁/色大津(錆土、弁柄入り錆土)
木部:弁柄・松煙塗装の上、荏油拭き
建具:古木製建具
内部仕上:
天井:二階・吹き抜け上部/既存天井撤去・野地板に構造合板張り・古色塗装、カウンター上/大和天井・弁柄・松煙塗り
壁:客室/色土切り返し仕上げ(中国紅土・中国黄土・中国黒泥土・亀岡錆土・淡路浅葱土・三河白土・他顔料を調合)、トイレ/色大津仕上げ(浅葱土、弁柄入り錆土)・亜鉛鉄板張り腰板
床:客室/杉板(t=15mm)の上・レンガ敷き珪砂締め、二階・トイレ/桧縁甲板(t=12mm)古色塗装
木部:弁柄・松煙塗装の上・荏油拭き
カウンター:顔料入り土佐漆喰研ぎ出し仕上げ
鉄骨:階段・ブリッジ/フラットバー(t=6mm)およびパンチングメタル(t=1.6mm)・赤色ウレタン塗装







