cafe L'espace - カフェ・レスパス

 1960年代に建設された在来木造工法の民家の一部を店舗として改修した物件。建物は築後40年を経た典型的な入母屋造住宅であり、敷地は旧農家集落の一角に位置している。
 生活に必要なスペースを残しながら、日常生活で最も使われていなかった一階の座敷部分とその二階の部屋を解体して大きな吹き抜け空間を設け、飲食店のための空間とした。吹き抜けを横切っているのは、二階床の剛性確保を兼ねたパンチングメタル製ブリッジ。既存の木造軸組を色のフレームと見なし、色とりどりの土壁を平面構成の絵画のように塗り分けている。古民家再生にありがちな「わび・さび」でもなく、現代的な「シンプル・モダン」でもない、さまざまな素材による色彩豊かな空間を試みている。

DATA  
    所在地   大阪府門真市下馬伏 
    営業時間 10:00〜17:00 土、日、第四月曜休、臨時休あり
         (tel&fax 072-881-3655)
    設計    森田一弥建築工房
    施工監理  森田一弥建築工房
    構造設計  門藤芳樹構造設計事務所
    工期 2003年4月〜10月
    写真撮影 杉野圭

    施工    設計者からの分離発注
    木工/(株)和田工務店
    左官/久住左官(久住鴻輔)
    電気/堀部電工 水道/森繁設備 鉄骨/コンブ金物
    家具/potitek(戸田直美) 造園/樋貝憲治、水谷馨、石川知海
    塗装/別府洋平

    外部仕上
     屋根  既存瓦葺き 天窓新設
     壁面  二階妻外壁/鼠漆喰 一階外壁/色大津(錆土、弁柄入り錆土)
     木部  弁柄、松煙塗装の上、荏油拭き
    内部仕上
     天井 二階 弁柄、松煙塗り
     壁 客室/色土切り返し仕上げ(中国紅土、中国黄土、中国黒泥土、
         亀岡錆土、淡路浅葱土、三河白土、他顔料を調合)
      トイレ/色大津仕上げ(浅葱土、弁柄入り錆土)
     床 客室/杉板(t=15mm)の上、レンガ敷き珪砂締め
     カウンター/ 顔料入り土佐漆喰研ぎ出し仕上げ
     鉄骨階段・ブリッジ/フラットバー(t=6mm)およびパンチングメタル
              (t=1.6mm)、赤色ウレタン塗装