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築80年の町家を、住宅兼店舗として改修した物件。改修にあたり建具、照明器具、壁土、板材など他の場所で廃棄されたものをできる限り使用し、既存部分はこの建物が建てられた当時と同じ技術で修復した。空間の新しい要素であるブリッジや土間、腰板には金属やレンガなど現代的な材料を持ち込んでいる。古いモノと新しいモノを的確に使い分けることで、建物が経てきた時間の「奥行き」のようなものを表現することを試みている。
壁面の大部分を占める土壁には、流通している左官材料ではなく京都市近郊の道路工事現場で廃棄されていた粘土質の土をもらい受け、それを精製して使用している。丹波地方で「赤土」と呼ばれる山吹色をした美しい土である。設計者自ら材料を配合し、左官職人と工事を行った。伝統的な仕上げに加えそれらのアレンジによって、それぞれの場所に応じて異なる表情を持つ、多彩な壁面に仕上げられている。
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