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伝統的左官技術を利用した薄肉コンクリートシェル構造による災害発生時の仮設住宅の共同研究・開発プロジェクト。地震・火災による市街地の被災後、居住者が自力建設により、シェル構造の簡易な仮設住宅を建設するための材料・工法といった技術開発を行っている。
このプロジェクトの最大の特徴は、型枠に空気で膨らませるドーム状のバルーンを用いていることである。麻製のネットを被せたバルーン表面に繊維補強モルタルを塗りつけることで、非常に簡易な設備でコンクリートのドーム状構造物を建設することができる。また必要なシェルの厚みは最大30mm程度であり、通常のコンクリート構造に比べて使用材料が極端に少ないので、少量の材料ストックで最大の建築空間を実現することが出来る。
高度な建設技術を用いず単純な左官作業のみで施工可能であることから、一般市民が自力で簡単に建設できる。その後、住民自身がコンクリートのドームの上に土や漆喰を塗り重ねることで、耐震性能や居住性能を向上させていくことも可能である。
空気膜のバルーン型枠はコンクリートの硬化後(24時間程度)に空気を抜いて取り外し、何度でも再利用することが可能であり、災害後の短期間に大量の建築空間を実現することが出来るシステムである。
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