庭めぐり@京都

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EMBT事務所で同時期に働いたランドスケープアーキテクトの友人が京都に遊びに来たので、お盆の猛暑の中を庭めぐり。京都御所、修学院離宮、桂離宮などは外国人と一緒だと申し込みも簡単なので、久しぶりに訪れた。しかし、暑い。スコットランド人の彼は「未だ体験したことがない暑さだ」と、出迎えた駅で既にぐったりしていた。庭を巡っていると、建物の内部が酷暑の日向に比べて明らかに涼しくて気持ちいいので、建築は過酷な自然のなかに人間が過ごしやすい場所を作り出す技術だという当たり前のことを、再認識させられる。

修学院離宮の「寿月観」。外部の強烈な光が、畳を反射して室内をほんのりと照らす、その光が美しい。

桂離宮の「松琴亭」。今見ても「攻めてる」感が、バンバン伝わってくる。すごい迫力。

特に松琴亭周りの庭の配石もすごい。色や形が強烈で個性の強い石を、がんがん組み合わせて使っている。
最後に、最近のお知らせ。
建築ジャーナル誌8月号 の特集「設計事務所の独立指南」にて森田のインタビューが掲載されています。
diaries(ダイアリーズ)誌2008/08/01発売号 の特集「京都アバンギャルド」にて森田が紹介されています。
contractworld.award 2009(ドイツ)にて「Shelf-pod 君府亭」(大阪府守口市)がショートリストに選出されました。
iA interior/ARCHITECTUREの最新(10)号(エクスナレッジ社)にINAXライブミュージアムの後藤泰男氏と森田の対談と「Shelf-pod 君府亭」(大阪府守口市)が掲載されています。
EMBT(エンリック・ミラーリェス+ベネデッタ・タグリアブエ事務所)のウェブサイトに森田が基本設計に加わった「2010年上海万博スペイン館」のプロジェクトが紹介されています。

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2 Comments

  1. 武部正俊

    この三庭園つづけて見学できるとはラッキーでしたね。私も外国人枠を使って見学したことがありますが、シーズンによっては人気の桂離宮は前日申し込みでもだめな場合があります。結局私は時間の都合もあり修学院離宮だけ見学しました。
    質の高い庭園や建築を見ることができるのは幸せなことですし、次なる仕事にもつながってゆきます。今後のご活躍期待しています。
    このブログのリンクをたどっていって「イワクラ学会」を知りました。9月に六甲山上で「イワクラサミット」が行われるので参加することにしました。日本庭園を最も特徴付けているのは「石組」だと思います。その原点がイワクラでわないでしょうか。

  2. もりかず

    お久しぶりです。三庭園のはしごは、猛暑の中大変でしたが、やはり夏は夏で得られるものがあります。「イワクラ学会」には私が色々とお世話になった建築家の渡辺豊和氏がおられます。日本庭園のさらに以前には、奈良の巨石文化のような巨大な石を組んで「場」を創る文化がありますね。確かに庭の起源をそこまで遡って考えるのは、とても面白い発見がある気がします。

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