アレキサンドリアの大図書館が破壊され、
焚書坑儒で大量の書物が焼き捨てられたのは、
征服者にとって最も危険な存在は集積された「知識」だったからである。
真に大切な「知識」は常に大衆から隔離されてきたし、図書館は閉ざされていた。
むしろ図書館が閉ざされていることで、
人々は知ることのできない「知識」の存在を知ったのである。

今日、図書館は全ての人に開かれた存在となり、
我々はあらゆる情報を手に入れることができる。
しかしそれは、現代の図書館には取るに足らない情報しかないということの裏返しでもある。
あふれる情報の海を漕ぎ回って、
果たして我々は「知識」のかけらさえも見つけられるのだろうか。

このLIBRARYは閉ざされている。
管理人は世襲制でLIBRARYの外に住み、
彼が1日5回の見回りを行っている時間以外は内部に人影はない。
巨大な石の壁面には脈々と受け継がれた「知識」が刻まれている。
仮に我々がそれらを垣間見ることができたとしても、奇妙な文字と図形に首をひねるばかりだろう。
紙の寿命はせいぜい100年、CDなどの電子メディアは2、30年といわれている。

「知識」は石に刻まれる。


perspective (420 × 594mm)

elevation + section (420 × 594mm)

site plan (420 × 594mm)

ceiling plan (420 × 594mm)


Great library in ALEXANDRIA was demolished
and extensive destruction of books in CHINA
was happened because of the library where the “knowledge”
have gathered is dangerous-element to the ruler.
Nowadays every library is opened to everybody,
but it means there is nothing truly worth to know.

LIBRARY is closed to anybody.
There is no one in the LIBRARY except only the hereditary-manager
lives beside the LIBRARY walks in on patrol 5 times in a day.
On the wall made by the stone the “knowledge” is carved
but it will be impossible to know what it means.