フィレンツェの旧市街の工事現場で左官屋さんが使っていた一輪車。やはり左官職人の端くれとしては見逃せないアイテム。
セメントを練っていたお兄ちゃんが一輪車にセメントをてんこ盛りにしていた。上の階に運ぶのに、どうして一輪車に入れるのだろう?と見ていると、そのあとハンドルというか握りの部分をクイッと90度上に持ち上げた(写真はその瞬間)。そして根元でハンドルをその角度に固定して、H型のハンドルの中央にある取っ手にウインチのフックを引っかけて、一輪車ごと上の階に吊り上げていったのだ。
ふつう日本の一輪車は、道で押してモノを運べるようにしか作られていない。材料を上に運ぶ場合、一輪車からバケツなどに入れ替えて、ウインチで吊り上げるのが普通だ。まさに目から鱗。これ、日本で作ったら、絶対に売れると思うなあ。