*

スペインのマドリードに来ています。訪れたマドリード建築大学でちょうどエドゥアルド・トロハの建築展をやっていました。これに触発されたわけではないですが、前から見たいと思っていたトロハ設計のサルスエラ競馬場を見に行くのだ、ということになり行って来ました。

バスの運ちゃんに「競馬場」といって降ろしてもらい、当てずっぽうに歩いたおかげで道を間違えて、結局競馬場の反対側に出てしまったのですが、何とか柵を乗り越えて馬場を横切って、侵入に成功しました。

解体される予定という噂もあったのですが、まだ使われているようで、馬券売り場やカフェも整備されていました。

今まで写真で見ていたときは、屋根のシルエットだけに注目してみていたのですが、よく見ると屋根の裏側の鋼管で屋根の先を支えながら、同時に入り口部分を吊り上げているのです。このおかげで競技場の下のエントランス部分にも荷重を支える柱が現れず、開放感のある気持ちのいい空間になっています。

スタジアム部分から侵入して、最後にエントランス部分に来たところで警備員に発見されて、即退去となりました。結果的に道に迷ったのが幸いしたわけで、正門に行ってたら入れてもらえなかったはず。昔のバックパッカー姿なら間違いなく発見即尋問されてたんだでしょうが、ジャケットを着てそれなりに小綺麗な格好をしていたおかげで、むしろ車で正門ゲートまで送ってもらえた。

これで、マドリードでのミッションに思い残すことはなくなりました。明日はロンドンです。