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先週から、EMBT(エンリック・ミラージェス+ベネデッタ・タグリアブエ事務所)で、プロジェクトに参加させてもらっている。そのプロジェクトというのはコンペで勝ったばかりで新聞記事にも掲載されていた、2010年上海万博スペインパビリオンの基本設計。

僕の担当する作業は、模型針金を曲げてハンダ付けしながら1/100のスケールでパビリオン全体のうねる壁面のスタディを行うこと。それと同時に、ミンブレと呼ばれる籠細工の素材とパターンをいかにパビリオンの壁面に応用するか、原寸でのディテールの検討とモックアップの製作。つまり、このプロジェクトで一番エキサイティングな二つの作業を担当させてもらっている。

そして、プロジェクト以上に?興味深いのが、このスペインを代表する建築事務所の人々が日々どのように過ごしながら建築と向き合っているのか、真近に観察できること。それはもう、日本の設計事務所所員の生活とは全く違う生活が繰り広げられていて、自分達の「滅私奉公」的な建築への取り組み方を見直すべきかなと感じ始めている。