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サンチャゴではその後、ポルトガルを代表する建築家であるアルヴァロ・シザの建物をはじめ、現代建築を見て回る。つねづねシザの建築の良さは写真を見ていてもよく分からないなあという印象を受けていたので、個人的にはとても楽しみにしていた訪問。

まずは旧市街のすぐ外側に位置するガリシア現代美術センターGalician Centre for Contemporary Art。

すぐ隣の古い教会とや町並みと同じ花崗岩をつかった外観。不思議と周囲とのたたずまいに違和感が無いのが印象的だった。石の貼り方、割り付けなど、かなりこだわりが見られる。

エントランスホールの吹き抜け。間接光による穏やかな光の空間。

もうひとつはサンチャゴの旧市街から歩いて15分ほどのところにあるサンチャゴ大学メディア科学学部棟 Faculty of Media Science, Santiago University。

エントランス。

食堂上部の吹き抜け。緩やかに空間がつながっていて、光もその間をバウンドして広がっていく。

外観はハデではないけど、内部を歩くことでシークエンスが展開していくような空間の作り方は、スペインの現代建築では少数派かもしれない。

大学の椅子や机等の什器も、ほとんどシザがデザインしていた。

その他、同じく花崗岩の外壁でできた音楽大学。

最後に、現代建築では無いけど、公園に立っていたハト小屋。