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11日はスペイン出発前に竣工した「Loft-House」の写真撮影に。左官仕事が前面に出ていないこともあって、自分の今まで手掛けてきた仕事とはちょっと毛色が違って、建築メディアにも未発表だけど、生まれた空間は結構気に入っている。

アプローチ部分は建物竣工後にお施主さんみずからが石を敷いて、きれいな石畳が完成していた。

路地奥の敷地にちらっと見える、建物の黒いファサード。

この建物は古い二階建て木造住宅の平屋部分の屋根を急勾配にして二階の大屋根につなげ、その結果生まれる屋根裏部分を既存の生活空間に接続している。屋根による増築、みたいなものだけど、それによって生まれる吹き抜けとか三角形の断面の空間が、たぶん見たこと無いような空間を生んでいると思う。かつては真っ暗だったこのキッチンの上部には大きな吹き抜けが生まれて、屋根のトップライトから光が落ちてくる。

二階の書斎は二方向を新しく生まれたロフトに囲まれている。右側がキッチンの上部の吹き抜けにあたる。

ロフト部分を見通したところ。今はもっぱら三匹いる猫の遊び場。
奥さんは来月にお子さんを出産予定で、その子もおそらくこのロフト部分を遊び場にして育つのでしょう。