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成田発アエロフロート便で再びやって参りました、バルセロナです。今回は文化庁の若手芸術家在外研修制度での一年間の滞在です。4年前のバルセロナは好況に沸いてイケイケドンドンの雰囲気でしたが、今は不況のまっただ中。それでも、この機会をしっかり生かして、スペインの建築からいろんなことを学んでいこうと思っています。
家族五人を乗せた飛行機がモスクワを経由してバルセロナ空港についたのは夜の11時。前回の滞在時の友人とガールフレンドが出迎えてくれ、山盛りの荷物とともにタクシーに分乗して市内に予約してくれたホテルに向かう。
翌日は朝から、友人たちが予約してくれたピソの見学に出かける。予約してあった二つとも、立地はよいのだが狭かったり家具が足りなかったり清潔じゃなかったり、いろいろと問題があり、パス。ネットで探して画像を見た限りでは、とてもよく見えたのだが。街を歩いていると、不況のせいか前回に比べて「ピソ貸します」の張り紙が多く目に付くのだけど、まだケータイも持っていないので連絡もままならない。頼りにしていたホテルのネットも故障中とのことでつながらない。困り果てて通りがかったサグラダファミリアのすぐ脇の不動産屋で、立地も値段も手頃な物件を見つけて、早速見学に行くことに。
サグラダファミリア教会から徒歩三分ほど、サンパウ病院へ向かうAvenida Gaudi の中程にある建物の5階。写真の左側のレンガの外壁の建物。
Avenida Gaudiを少し歩くだけで、サグラダファミリア教会に行ける好立地。その場で即決はできなかったのだけど、ホテルに帰っていろいろ部屋の使い方をシミュレーションするとなかなか良さそうで、翌日朝になって契約したいと連絡。
不動産会社を通して契約すると、二ヶ月分の保証金と一ヶ月分の手数料、ひと月分の家賃とその他税金など、総計4000ユーロほどを現金で用意しなくてはならない。でもその日は金曜日、その不動産会社は午前中のみの営業とのこと。そのまま不動産会社が休みになる週末に突入するとホテル代が嵩んで大変なことになるので、クレジットカードを使いまくってなんとか閉店までに現金を揃えて持参し、無事に鍵を受け取ることができた。やれやれ。
翌日、足りない生活用品を購入しに、バルセロナ郊外にあるIKEAへ。あまりこうした郊外型ショッピングモールは使いたくないけど、とにかく一通り揃えるには手っ取り早い。巨大な建物の向こうに見えるのは、伊東豊雄事務所設計のホテルとオフィス。
IKEAの内部は人間を買い物マシーンにさせるべく、とても効率よくレイアウトされている。まずはIKEAの商品を使ってレイアウトされたモデルルームを巡り、
指示されるルートに従って歩いて、気になる小物をカゴに放り込んでいく。
キッチンやリビングルームなど機能ごとにまとまられた商品のスペースを一巡して、
最後に至るのが巨大な倉庫のような家具の棚スペース。ここでメモしておいた品番の家具を取り出して、レジに並んで一件落着。小腹がすいた買い物客の心理を見越して、レジを出た正面には食事スペースが待ち受けている。我々もまんまとその策略にはまって、家族そろってホットドッグを頬張ったのでした。
そしてなんとか生活ができるくらいには整った、我が家。細かいものは、市内に沢山ある個性的なお店でじっくりと選ぼうと思っています。
家賃は850ユーロ/月
キッチン、バストイレ、リビング、居室4室、ガス暖房付き、三日で探したにしては良好な物件です。
生ハム、トマト、バゲット、モモ、オレンジジュースの朝食。
そして家に備えてあったお皿の、ちょっと奇妙なデザインは、よく見るとFCバルセロナのチームカラーとマーク付きなのでした。
Matt
Awesome…so jealous!
shinji miyazaki
お帰りなさい。またバルセロナでの生活だなんて羨ましいです。それにしても850ユーロで4ベッドはすごい良いですね。バルセロナに遊びにいくときは連絡します。
moritakazuya
matt, it is still barcelona, same life, same climate. cesar and jimmy are in barcelona too, i hope you can join us!
shinjiくん、またまたやってきてしまいました。ここバルセロナでの生活は変わりないですが、建築不況のおかげで家賃などの相場は若干下がっているようです。shinjiくんの住んでいたピソは、リフォームされてきれいになってましたよ。一年の間にぜひお越し下さい。