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あまり観光も出来なかった今回のカトマンズ滞在ですが、唯一、ヒマラヤが見えるというナガルコットという町への小旅行に、週末の休日を使って出かけてきました。ここの町の目玉は町並みでも何でもなく、ヒマラヤの山々の眺望。

泊まった宿からの眺めは最高、翌朝は薄明かりとともに目覚め、太陽の光で刻々と様子を変えるエベレストやチョーオユー、などヒマラヤの山々に、寒さに震えながらも見入ってしまった。

その後朝食を済ませて、ナガルコットからカトマンズ方面へ、ハイキングルートがあるというので歩いてみた。

遠くにヒマラヤの山々をのぞむ高台の尾根道に沿って、民家が並んでいる。道沿いにはヤギや牛や鶏が放し飼いにされている。ネパールの田舎の人々の生活の様子が見えて退屈しない。

民家はたいてい、石か日干しレンガを積んだ壁に、土壁を塗って仕上げてある。土と漆喰を混ぜた日本の大津壁みたいな表情の壁は、ネパールの人に聞くと牛の糞と土を混ぜて塗ったものらしい。牛の糞ということは植物繊維の固まりみたいなものだからか分からないけど、けっこう耐水性がありそうに見える。

家で留守番をしていた男の子兄弟。

竹でつくった大きな櫓みたいな工作物は、新年のお祭り用のブランコ。ヒンドウー文化圏では、ブランコは宗教的な場で使われることが多いと聞いたことがあったけど、カトマンズの郊外の村々ではこれにブランコをつり下げて、子供たちが大騒ぎしていた。

村の近くに合った大木。そして大木の下にはたいてい、人々が寛げるような段状のスペースがつくられている。お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたように、大樹の下の空間もおそらくネパールでは宗教的に重要な場所なのだと思われる。

畑の近くにつながれていたヤギが、物珍しそうにこちらを見ていた。

尾根に沿って、ずっと続く道。

ほとんどの民家の前にはカトマンズ市内で見たパティみたいな、縁側のような日向ぼっこスペースがあった。収穫の時期なので、ここでお米や麦などの穀物を乾燥させていたり、昼寝していたり。

結局5時間くらいかけてチャング・ナラヤンというお寺のある町まで歩いて、ホテルのあるバクタプルまでバスで戻った。

最後に、ホテルの近くのお気に入りのフレッシュジュース屋さんでジュースを一杯。

ザクロとパイナップル、二種類のミカンを絞って飲ませてくれた。そんなネパールでの休日。