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なんだか筆が鈍ってしまって、更新が滞っております、森田事務所ウェブサイトブログです。いつも見てくださっている奇特な方々、ありがとうございます。

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5月から7月にかけて計3回、大徳寺の近くにある町家、アトリエミショーさんで、土壁塗りとしっくい塗りのワークショップをしました。鞍田愛季子さんのお声かけで重い腰を上げたのですが、5年ぶりくらいの左官ワークショップ、色々な方と知り合えて、また久々に鏝を握って壁を塗る楽しさを味わいました。写真はしっくい練りの風景。

あと、京都工芸繊維大学の松隈洋さん、山崎泰寛さんからお声かけいただいて、第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 コミッショナー指名コンペの企画にも少しだけ関わらせて頂きました。結果は残念ながら太田佳代子さんチームの勝利。松隈さん、青木淳さんと日本の過去百年間を象徴する四つの地域を回る、というすごく楽しそうな企画だったので、個人的にはとても残念。

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御所西の町家の現場の方も、ボチボチとですが着実に進んでおります。ここのところ、消費税増税前の駆け込み需要ってやつで、あちこちで大工さんはじめ職人さんが引っ張りだこらしく、ボチボチとしか進まないのです。

でもそのおかげで、じっくりと色々と考える時間があるので、私にとっても、また経験の浅い担当スタッフにとってはありがたい状況です。そしておそらく、いいモノになります。

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そして、御所西の町家の現場で使う杉皮のサンプルを見に、三十三間堂近くの植田竹材店に行きました。以前は土壁の竹小舞下地の材料の竹を買うのに、よく行っていたのですが、もう5年ぶりくらい?ここで杉皮を扱っていると聞いて、 最初は何で竹屋さんで?と思って出かけたのですが、日本庭園の塀の材料として、竹と杉皮はセットなのですね。

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町家をそのまま作業場にしている店内は、竹が山ほど並べられていて、壮観。こんなマニアックな商売が今も続いている、というのが京都の面白いところ。

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そして倉庫の二階の片隅に、杉皮コーナーが。

杉皮の世界でも中国製が猛威を振るっているらしく、値段は国産の半額くらい。真ん中のが中国製、後ろのが日本製。日本製は、中国製に比べて節の穴が少ないのと、表面の肌理が細かいらしい。

 

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最近の静原の事務所の様子。

表のコンクリートの土間からの照り返しがキビシいので、葭簀(よしず)を立てかけるようにしたら、暑さが和らいだ。日当りが良すぎるのも、夏の間は考えもの。

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でも、日当りの おかげで今年は、ブドウの蔓がガンガン伸びている。

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ブドウの房も、6つくらい、実がなっている。

植えて三年目ですが、過去最高記録。そろそろ色づいてきました。ちなみにブドウの種は巨峰。

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あと、今年の畑は茄子とオクラと唐辛子が豊作。トマトはなぜか不作。

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そして、先日酒屋さんで見つけた、スペイン産のスパークリングワイン、CAVA。

なんとそのラベルには去年の夏にスペインで訪問したピネイ・デ・ブライPinell de Braiのレンガ造ワイン醸造所のイラストが。 あんな田舎の村で造られたワインが、はるばる日本に来てるんですねーと感慨深い。そしてもちろん購入。

なんだかとりとめの無い内容になりましたが、マイペースではありますが、元気に色々と、やっております。