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5/31の土曜日、無事にドームの漆喰仕上を終えて完成の日を迎えることが出来ました。以下はその記録です。

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現地に朝九時に集合、軽量モルタルを塗った下地も、しっかり固まっています。

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まずは漆喰の材料練り作業を開始。今はすべての材料をはじめから混ぜ合わせてある既調合の漆喰がほとんどですが、今回はあえて石灰と海藻糊と麻の繊維を別々に購入して、混ぜ合わせます。

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石灰の粉を吸い込むと咳き込むので、みんな遠目に見守っています。僕のお世話になった浅原雄三親方は漆喰塗りの作業の時いつも「石灰は体にいい」「左官屋は肺病にならない」と口癖のように言っていたのですが、この話はかなり怪しい。。

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一時間ほどかかって、石灰三袋分の漆喰が完成したので、暑さが本格的になる前に待ちに待った漆喰塗りを開始。

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強烈な5月の太陽に備えて、女性陣は日焼け対策もバッチリ。

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湿度が低い季節なので、漆喰は海藻糊を濃いめに配合してあります。

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表面を平らにするのは後回しにして、まずは漆喰を塗り付けていきます。

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ドームの頂点付近は、脚立をドームに立てかけて作業。

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太陽光のよく当たる部分から、漆喰の水分が引いていくので、そのタイミングを見計らって仕上げの鏝を当てる。みんな初挑戦なので、お寺の漆喰みたいにムラの無い状態には出来ませんが、これも愛嬌。

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正午を過ぎる頃には頂上までひととおり、塗りの作業が一段落。ここで交代制で30分ほどの昼食タイム。

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居残り組は引き続き、水が引いた場所から順々に、漆喰の表面を仕上げていきます。

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午後二時頃には何とか全体がきれいに仕上がりました。なんとこの日の京都の気温は35度とのこと。何ともハードな一日となりました。作業後のアイスが美味い!精華大建築学科二回生の皆さんお疲れさまでした。

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ドームの頂点からは丸い太陽光が差し込んで、竹の下地を照らし出しています。

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正面から見たドーム。日本の技術で出来ているけど、日本の建築らしくない、国籍不詳の建築。

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そんな不思議な建築が、京都精華大学のキャンパスの片隅に、建っています。