ニューヨーク出張から足を伸ばして、ボストン、フィラデルフィアでルイス・カーンの作品をたくさん見てきました。

とても厳格な幾何学的平面図が特徴的なカーンの作品。実際の空間はどうなのか?というのが長年の疑問だったのですが、そのスケール感や質感など実際に初めて体験して、平面図から受ける印象と実際の体験が全然違うことに驚きました。

イエール大学のギャラリー。

こちらもイエール大学のブリティッシュ・アート・ギャラリー。

エクセター図書館。

フィラデルフィア大学のリチャーズ医学研究所。


ブリンモア大学 女子寮

フィッシャー邸。

そしてカーンが自分自身を発見するきっかけになったと語ったという、トレントンのバスハウス。

今回じっくりカーンの作品を見た結果、平面の厳格な幾何学と実際の体験の落差は「空間の角を消す」という操作によって生まれているのでは、という仮説を得ることができたのが今回の大きな収穫。

あとは、インドのアーメダバードとバングラデシュのダッカ、アメリカの西海岸に行かなければ。まだまだ世界は広いなあ。