大文字山 @吉田山


事務所のある神楽岡通りのすぐ西側に吉田山がある。山を越えると京都大学のキャンパスが広がっているわけだが、山のこちら側はかつて浄土寺村と呼ばれる京都の郊外地だったらしい。こちらの斜面は大正時代に京都大学の教授陣を目当てに開発された宅地開発の走り?みたいなものだったそうで、今では市内とはひと味違う落ち着きのある街並みが斜面に沿って広がっている。
写真は住宅地の正面に眺められる大文字山。銅板葺きの屋根が開発された当時からの住宅。日当たり、景観ともに申し分のない立地。建物は基本的に同じデザインで、当初は賃貸用に建設されたらしい。細かい格子が正面にはめられ、杉板張りと大津壁のとても落ち着きがある佇まいで、開発に関わった人たちの志の高さが伝わってくる。(街並みを紹介したページはここ
同じ宅地開発でも、細切れにした敷地に安物の建材を張り付けただけの現代のものとは雲泥の差。最近は、「住宅」といえば「ローコスト」というのが決まり文句のようについてくる時代。そんな目先の話だけでなく、いま少々高くついたとしても時間を経てさらに魅力が増すような、こんな仕事をしなくちゃなあと、自分を戒めながら歩くのがこの場所。

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1 Comment

  1. frys electronics

    ?????????ヲ???????

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