*

見てきてからずいぶん時間がたってしまったけど、モロッコのタイル建築の紹介。雑誌の取材で行ってるから、その記事が出版されるまでは写真を出すのを遠慮してしまうのですが、遅ればせながら。

これはマラケシュのMedersa Ben Youssefという名前の建物。メデルサってのはイスラムの神学校のこと。ピンク色の部分が以前このブログでも紹介した、マラケシュの光る漆喰「タデラクト」

上の白い彫刻は、石膏をコーランの文字を模様にして立体的に削りだした彫刻。下に見えるのがゼリージュと呼ばれるモロッコのタイルで、一枚一枚を丁寧にカットした幾何学型のタイルを組み合わせたもの。タイル間の目地がほとんど無い状態でおさまるようにカットしてあって、この精密さはすごいです。


これは、マラケシュ市内の工房でタイルをカットしているところ。14世紀頃から全く変わらないやり方で、職人さん達が仕事しています。こういう伝統的な技術を持った職人さんが決して珍しい存在じゃなくて、フツーに街角の工房で仕事してて、超絶技巧を披露してくれたりするのがモロッコの奥ゆかしいところなのです。