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ずいぶん時間が経ってしまったトピックですが、3月10日と14日に滋賀県立大学で空気膜の型枠を使った左官ドームを造ってきました。昨年から共同研究を続けてきた災害時の仮設住宅の研究プロジェクトです。


構造解析・1/3モデルの載荷実験などのは順調に進んで、最後は空気膜の型枠をどう設計するかが難関だったのですが、膜メーカーの小川テックの技術者さんの協力で見事にドーム形のバルーンが立ち上がる。

開口部となる合板製のリブ型枠を取り付ける。

モルタルが硬化するまでの下地となる、麻ネットをバルーンの上にかぶせている。

モルタルの塗り付け。一日目の作業はモルタルを塗り付けるところまでで、このモルタルが硬化してから、バルーンを撤去して仕上げの漆喰を塗ります。

4日後、バルーンを取り外すと同時に仕上げ作業を行う。モルタルの厚みはドーム下部で30ミリ、上部ではわずか15ミリですが、上にのぼって作業をしても十分な強度がある。

漆喰の塗り付け。今回使った漆喰は、フランスから輸入した水硬性石灰(NHL)という耐水性に優れた石灰を材料に使っています。

漆喰の乾燥後、リブ型枠にテント膜の開口部を取り付けたところ。
あとは内装の仕上げをして、完成となります。