京都市上京区の路地奥に面した町家を改修したセカンドハウス。
一階は奥に見える坪庭の光が映えるよう、薄暗い室内として、階段室の壁と居室の天井は黒ずんだ荒壁と黄土の中塗り仕上げの土壁、土間はすべて黒モルタル研ぎだし仕上げ(ジントギ)で仕上げた。黒くツヤのある土間に坪庭の光が反射して、土塗り壁の天井を明るく照らす。土間には温水床暖房を敷設することで、冬は暖かく夏はひんやりと涼しい室内環境をつくった。
二階は薄暗い一階から一転して明るい室内として、壁は白漆喰を塗って仕上げている。階段室の床は手斧による手造りの名栗仕上げの檜フローリングとして、大工・左官など様々な職人の技術と手の痕跡が至る所で感じられる室内空間になっている。
施工
現場監督/コラボ建築(岸本周治)
大工棟梁/DENO建設(出野篤史、中村静也、竹中梨矩)
解体・基礎/甍建設(大橋幹生)
石工事/北尾石材(馬龍直也)
左官/久住左官(久住誠、田中らん)
塗装/岩本建設(岩本徳秀)
瓦/長本瓦(長本俊植)
板金/黒田板金(吉村和訓)
建具/足立建具店(足立孝之)
タイル/三光タイル(安藤晴康)
鉄骨/庄司鉄工所(庄司春男)
サッシ・ガラス/三永工業(水谷信治)
材木/近治材木店(神田一美)
電気/KY電設(吉本健二)
水道/アクアライフテック(田村正茂)
ガス/キョウプロ(山本公輔、古川茂昭)
床暖房/アミカーエコテック(岸秀喜)
構造設計 柳室純構造設計 (柳室純)
設計 森田一弥建築設計事務所(森田一弥、吉川青)
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