待庵の帰りに寄ったのが四君子苑(北村邸)。近代の名工・北村捨次郎と建築家・吉田五十八(増築)による近代数寄屋の粋のような建物。待庵と一続きに見ることになったのは偶然なんだけど、数寄屋の変遷を追うという意味でとても良い組み合わせだった。
写真は杉板を市松模様に張った縁側。手摺りも、床も、凝りまくり。数寄屋大工の鈴木健太郎氏は人目もはばからず床下をのぞき込んだりして、興奮しきり。庭師の水谷馨氏は手の込んだ仕事に感心しながらも「こんなところに人間住んじゃいかん。」と、何度ものたまう。