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構造家の満田さんからメールで情報をもらって、5/31、6/1とカタルニア建築家協会(COAC)で行われた日本とスペインの建築家による講演会に行ってきた。講演会自体は「Steel in architecture」というテーマで(スペインの鉄鋼会社がスポンサー)まあ鉄についてしゃべってくれれば何でもいいよ、というノリの会でしたが、とにかくいろんな人に会えた2日間でした。満田さん、感謝です。
会場では同じ京都の建築家の岸和郎さんに「何で君がここに?」といわれましたが、EMBT(エンリック・ミラージェス&ベネデッタ・タグリブエ事務所)のBenedetta TagliabueさんにはAR AWARDの「Concrete-pod」の作者だと自己紹介すると(彼女は昨年の審査員だった)作品をよく覚えてもらってて、「いつでも事務所に来て」と言ってもらいました。こういうの、社交辞令だとしてもうれしいものです。
バルセロナに事務所をおいている伊東豊雄事務所の方々にもお会いしてお話できたし、こちらで仕事や留学している日本人の方、中南米やヨーロッパからの若い建築家にもたくさん知り合いができた。なにしろ模型材料一つ買うのにも情報が無くて苦労していたので、こういうネットワークができたのは本当にありがたいし、将来にも楽しみができた。
2日目の夜、満田さんの師である構造家・佐々木睦郎さんに誘ってもらってカテドラル前の広場でワインを飲みながら、佐々木さんにとってのガウディの作品との出会いを聴く。佐々木さんもメキシコのフェリックス・キャンデラに会った時にガウディを見るようにいわれ、それから彼のすごさに気付いたとおっしゃっていたが、やっぱりこの辺りのラインがつながっているのですね。その後、講演会の打ち上げのパーティ会場に移動し、長い夜が更けていくのでした。