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タラゴナという街の郊外にある、ローマ時代の水道橋に行って来た。ローマの水道橋はどこの街のものを見てもかっこいい。今まで見たのは。。。。イスタンブールだけだけど。
ここはかなり辺鄙な場所にあって、高速道路の脇から山道を歩いてたどり着く、という場所なのだが、ここで「水道橋マニア」を自称する日本の女性に会う。観光客は他になし。ほとんどの人は、タラゴナというとビーチをめざすというのに、物好きな日本人。
なるほどなあ、水道橋マニアかあと、その場ではそんな人もいるのだなあと思っていただけだったが、よくよく考えてみると自分も案外「橋」好きかもしれないなと思い当たる。
小さい頃から近所にあった橋に行っては、魚を眺めたりしていたし、中学生くらいには電車の通る鉄橋から河に飛び込んだりしていた。気が付くと橋に足が向かっている、という傾向はあるので、潜在的には「橋マニア」の素質があるのかもしれない。「橋」そのものより、そこからの景色が好きなんですけどね。

ここは、その水道橋の上を歩いて渡れるので、もちろん歩いて渡る。すごいね、二千年も前の建造物なのに、まったく歪んだ形跡がない。石と石の間の石灰モルタルも、今でもがちんがちんに固まっている。

最後に、おそらくローマ人が街をつくった2000年前から変わらない、タラゴナの街から見た真っ青な空と、真っ青な地中海。