*


5月3日に、近所の静原神社で春の祭礼がありました。数日前から、集落のあちこちの道端には、こんな感じのお浄めの塩と小枝が立てられます。

祭礼の中心となる静原神社は4世紀くらいまでその歴史を遡る古ーい神社で、本殿前の御神木の杉も直径が2mくらいあります。ずーっと昔からここに佇んでこの村の歴史を見守ってきたのですね。

本殿前に立てかけてあった鬼の面。

流れ造りの本殿の屋根。

本殿の正面。

本殿前の拝殿に並べられた二基の神輿。

倉から1年ぶりに出した神輿に、桧の担ぎ棒を結び付ける。結び目はもちろん男結び。

静原神社の祭礼では、晴れ着を着た女の子が神様へのお供えを入れた大きな平膳を頭に乗せて、集落の西はずれにある天皇社まで神事道を巡行する、神饌(みゆき)持ちという行事がある。先日の烏帽子儀が男の成人の儀式なら、こちらは成人前の「清らかな」女の子による、神様への儀式。

巡礼の途中の、小さな神社へのお参り。

午後になると、神社には神輿を担ぐ男たちが集まってくる。

神饌(みゆき)持ちは午前と午後の二回、天皇社までの巡礼をしますが、神輿は二回目の神饌(みゆき)持ち巡礼の後に続いて、道中を賑やかに練り歩きます。引っ越してきたばかりの我が家ですがさっそくこの祭礼に参加させていただき、長女が神饌持ち、僕も神輿を担ぐはめになり、ついでに長男と次男も子供用の小さな神輿を曵いて歩きました。

神饌持ちと神輿を担ぐ男のための、集落のお年寄りが編んでくださった独特の「わらじ」。藍で染めた紐のおかげで、激しく動いても脱げない優れもの。