*
13日の金曜日、東京にてクライアント、工務店との三者打ち合わせ。工期を考えると、今月中に見積もりも目標金額までになんとかおさめたい。減額交渉を経てかなり簡素な設備、内装になりつつあるが、「質実剛健」という一番の要望は堅持しつつ、気持ちのいいSE工法の三階木造住宅にしたい。
その後、中山英之さんに電話を入れて、突然の事務所訪問をさせていただく。先日中山さんから相談があって、左官の久住有生氏を紹介させてもらった土間のある住宅のプロジェクトだとか、京都で着工したばかりのO邸2の模型だとか見せてもらいながら、プロジェクトの解説とその苦労話など。みんな、同じような苦労をしながら色んなことに挑戦しているんだなあと、ちょっぴり元気を頂く。
事務所のすぐ近所の隈研吾設計M2は、外観も適度に古びて街に馴染み、風格も備えつつあった。案外この建物は、長く残るかもしれんなあ。夜の新幹線で京都へ戻り、翌14日、日曜日は奇しくも岡田さん一家が長男みのり君の大好きなバスに乗って静原ご来訪。新事務所と薪ストーブなどをお披露目して、あまりにも気持ちよく晴れた日だったので、静原川の川岸の散歩に。夕方、同じく静原のオーガニックカフェCAFE MILLETへお邪魔して、5月にここで行う予定の漆喰塗りのワークショップの相談を。
15日月曜日は、愛知へ向かって計画中の五角形の住宅の見積もり依頼と現場説明。夕方、実家の父につれられて近所のM式水耕研究所を訪問する。カウボーイハットをかぶって現れた会長の村井さんは自ら開発した技術を片手に、75年沖縄海洋博にはじまり05年愛知万博など各地のイベントや博覧会で水耕栽培による全く新しい農業像をプレゼンテーションしてきた方だ。水耕栽培のシステムだけでなく、空気膜ドームやトラス構造など建築にも詳しく、自前で作っているアルミのトラス部材を組み合わせて、自在に温室なんかも作ってしまうというから参ってしまう。
16日、いつもの新幹線ではなく、近鉄電車で京都へ向かう。三重県から奈良県に至る山間部の集落は、見ていて飽きない。昼過ぎに静原に戻り、昼食をとっていると滋賀県の薪屋さんが薪の配達に来てくれた。滋賀県産のカラカラに乾いた割薪と、丸太を30センチくらいの長さに切った来年用の未乾燥玉切り薪を購入。暖かいここ数日も家の中では薪を絶やせない静原だが、早くも来年の冬用の薪の準備だ。
コメントを残す