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15年振りにネパールのカトマンズに来ています。世界の好きな街ベスト10のリストをつくれと言われたら、その中の一つには間違いなく入る、お気に入りの街。特にその中でも、カトマンズ盆地の三つの王都(カトマンズ、パタン、バクタプル)の一つ、バクタプルの雰囲気が気に入っていたので、空港からバクタプルへ直行しました。以前と比べて人口が二倍に増えて(現在300万人)住宅地が郊外まで広がっている一方で、人々の生活はあんまり変わらない。人力車がなくなって、携帯電話が増えたくらい?

到着してチェックインした宿は、旧市街の中心の広場が見下ろせるホテル。

大学院の研究室で一緒だった、ネパール人のパントさんと合流。今彼はこのバクタプルで大学の教授をしています。夕食を一緒に食べながら、滞在中のスケジュールについて色々と相談。

翌朝の広場の様子。この数日はネパール暦の新年を祝う祭日らしく、日の出とともに人々が集まってきて、大変な賑わい。

さっそく、石畳の路地に出てみる。

家々の前には花や色粉で飾り付けがしてある。

飾り付けは、入り口から色を塗ってその先に花を飾る、このタイプが一番多い。

ホテルから見えた五重塔は、ニャタポラ寺院、カトマンズで一番高い寺院らしい。

王宮のあるダルバール広場に行ってみた。

石とレンガと木の三つの素材の組み合わせで出来ていて、石のディテールに木造の影響が現れてたり、逆もあったりと、素材と造形の関係が複雑に混じり合っている様が面白い。たとえば正面の建物の梁は木造なのに、石の建築の影響でアーチの形をしている。左奥の建物は石造なのに、柱と梁の間に木造の肘木のような材が挿入されている。

五十四の窓のある宮殿。細かな装飾を施された透かし窓は、インドの王宮の大理石の透かし窓とよく似ている。

広場を囲む建物の一階部分の回廊。この縁側みたいなスペースで、ネパール人はお話をしたり、ひなたぼっこをしたり、ゴロゴロと時間を過ごします。二階部分にレンガ造の建物が乗っかっている。日本人の常識ではちょっとあり得ない構成。

ニャタポラ寺院のあるトウマディー広場に戻ってみると、買い物客で大賑わい。

一番多い果物屋さんは、バナナ、リンゴ、ミカンを売っている。

お供え用もしくはお飾り用の、花輪を売ってる人も多い。神様を祀った祠に腰掛けちゃって大丈夫なんだろうか?

ニャタポラ寺院から広場を見下ろしてみる。

祠と言えば、カトマンズは祠だらけの街で、神様と一緒に住んでいる街と言えるのですが、それが大胆にも道の真ん中にどかんと置かれていたりする。人の都合よりも神様の都合のほうが優先されるわけです。

これから数日間カトマンズに滞在するので、色々と見たり聞いたりしたものをまた紹介します。