「熟成肉」で知られた「中勢以」による肉料理レストランです。
東海道に面した歴史ある古川町商店街の街並みに、
「新鮮さ」と「落ち着き」の両者を兼ね備えた外観を生み出すために、
日本建築の屋根で使われてきた「銅板葺き」を採用しました。
銅は人類が最初に利用するようになった金属と言われていて、
その歴史は紀元前6000年頃まで遡ると言われています。
その後、鉄の利用が増えて銅の役割は減りつつありますが、
金属でありながら鉄に比較して柔らかい銅の質感は、人に優しい素材だと言えます。
銅板を丁寧に折って組み合わせた銅版葺は、
銅の柔らかさを感じるに相応しい使い方だと考えました。
年月を経るごとに風格を増す銅の質感は、使い込まれた調理用の鉄板や
、肉を「熟成」させることで生み出されるこのお店の料理と、
イメージを重ねあわせることができます。
内装は、原始の熟成庫でもある「洞窟」をイメージしています。
ザラザラとした土本来の質感を強調した土の壁に包まれる空間は、
天候や時間帯によって様々な表情を見せます。
そこに開いた小窓に寄り添うようにテーブルを置き、
美しい白川の流れを眺めながら食事を楽しめるようになっています。
京都 中勢以 月 (にくづき)(店舗ウェブサイトリンク)
営業時間/昼 am11:00〜pm15:00(14:30 L.O.)/夜pm17:00〜pm23:00(pm22:00L.O.)
定休日/不定休 お肉の仕入れ状況によって
〒605−0068/京都市東山区稲荷町北組五七三電話
075−748−1492
ブランドデザイン/canaria
内外装設計/森田一弥建築設計事務所(森田一弥、木村俊介、小寺磨理子)
施工/コラボ建築設計
大工/出野工務店
左官/久住左官
板金/黒田板金
ガラス/三永工業
電気/堀部電工
水道/アクアライフ
ガス/キョウプロ
写真/表恒匡
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