このプロジェクト名の「SSS」は「Sakan Shell Structure」の略で、空気膜ドームをモルタル型枠にして、左官職人の技術でコンクリートシェル構造の仮設住宅を造ろうというもの。住宅総合研究財団などの研究助成費をもらって、滋賀県立大学の山本直彦氏を筆頭に、立命館大学の小澤雄樹氏、神戸芸術工科大学の柳沢究氏、各大学の学生らと組んで取り組んでいる。もとのアイデアは四年前にコンペで提案、入賞した「SHELL-TER」Projectを下敷きにしていて、それを現実に建設するところまでやってしまおう、というプロジェクト。
今まで何回かの打ち合わせを経て、近日中に実物の三分の一の大きさのドームをつくって強度実験をする予定。そのため、立命館大学理工学部にて三分の一モデル製作用のスタイロフォームのドーム型枠を再び制作中。Concrete-podでスタイロ型枠の製作ノウハウはばっちりなので、僅か一日の作業で型枠は無事に完成。ただ、コンペのアイデアを現実のものとするにはまだまだ乗り越えなくちゃいけない問題が色々とあって、それが心配でもあり楽しみでもある。