建築メディア@海外

*

先日、事務所の手がけた仕事が海外の建築/デザインサイトであるdesinboomで紹介されたら、数日のうちに何十もの海外メディアからのコンタクトがあってびっくりした。今となってはどのメディアに返信したのかしていないのか、年末の忙しい時期であることもあって、混乱してしまっていちいち対応していたらきりがないなと思い始めているところだが、面白い傾向があることに気がついた。

以前、イギリスの建築誌であるarchitecture reviewに掲載された時もその反響に驚いたことがあったが、そのときのコンタクト先はほとんどがイタリアやフランス、イギリスなど主要西ヨーロッパ諸国の建築メディア、しかも雑誌メディアのみだった。今回のコンタクト先は、半数近くがウェブメディアである。また、そのウェブメディアは西ヨーロッパやアメリカなど、かつての建築メディアの中心である先進諸国のもの。
残り半分の雑誌メディアからのコンタクトはどうなっているかというと、いままで建築専門の雑誌メディアがあるかどうかも知らなかったような、新興の国々である。一番多いのが中国の4誌、その他インド、ロシア、エストニア、ウクライナ、ブルガリア、ギリシャ、などなど。
こんな些細な出来事にも、かつての先進諸国の紙媒体の衰退、新興諸国の建築需要の増加による紙媒体の興隆、そんな世界の建築をめぐるリアルな情勢が垣間みられて、とても興味深い。

← 過去の投稿へ

次の投稿へ →

1 Comment

  1. なかなか興味深い、世界のマスメディア勢力の趨勢ですね。
    やっぱり、出稼ぎに海外へ行くしかないかな。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です