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作品名:篁 (たかむら)

作品概要

京都の竹細工の老舗によるプロダクトショップのインテリア空間である。
国産の真竹と孟宗竹を5ミリの細さに割り、わずか20ミリの間隔で
配置した格子の「隙間」によって、空間全体を構成した。
規則的に繰り返される「隙間」によって、竹格子の表面にある節の
ランダムな配置や質感が、より強調されて感じられる空間となった。

その一方で、商品を展示するカウンターの天板には黒皮鉄板、
アルコーブの壁には土壁という無機材料による「隙間」のない面で構成した。
これらの個性的な「面」を商品の背景として配置することにより、
竹商品の持つ繊細な輪郭や質感を感じられる空間となることを意図している。

 


洞窟/格子論

我々が空間を構成するのに用いる物質としての素材は、
海や陸など地球の表面における生物の活動によって生み出される「有機材料」と、
地球内部の活動で生み出される岩石などの「無機材料」に大別される。

有機材料の大きさが、樹木や生物の体の大きさという限界を有する
「小さな物質」であるのに比べると、地球内部は溶けた巨大な岩石の塊で
あることからも、無機材料の大きさはほぼ無限であり「大きな物質」
ということができる。

以上のような素材の本質の捉え方をもとに空間のデザインのあり方を考えると、
有機物による空間は原理的には素材と素材の「隙間」のデザインであり
その意味で「格子」であることを逃れられない。
また無機物による空間は、継ぎ目のない「面」を形成可能であることが
最大の特徴であり、その典型が「洞窟」であるともいえる。

この店舗では、地球上に存在する2種類の素材の代表として、
それぞれ木と竹による「格子」、土と金属による「洞窟」を用いつつ
空間を構成することで、竹という素材の本来の美しさを浮かび上がらせると同時に、
地球上の素材による空間の創造行為そのものを象徴的に表現している。

 


設計:森田一弥建築設計事務所

所在地:〒605-0082

京都市東山区中之町238-1 東山祇園ビル1-A
営業時間/ 12:00~19:00    定休日/ 毎週火曜
TEL 075-531-6881 店舗仮ウェブサイトはこちら

施工:エクセル住宅建設、熊谷工務店、高野竹工、久住左官

写真:表恒匡

 


Title / Takamura (Bamboo Product shop)

Design / Kazuya Morita Architecture Studio

Photograph / Nobutada Omote