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京都の中心部に位置する、ストリートファッションのセレクトショップ「elephants」のインテリアデザイン。現代的な既存ビルに京都の伝統的なマテリアルを持ち込むことで、新しさと古さが共存する現代の京都の都市空間を凝縮して体験できるような、ハイブリッドなインテリア空間を意図している。

格子は京都の町家において、街路の喧騒から内側のプライバシーを守ると同時に、外に対して店の個性をアピールする、重要なエレメントである。「elephants」では、伝統的な格子に対する現代的なアレンジとして、ガラス張りのファサードの内側に、シリンダー状に変形させた「曲面格子壁」を設けた。杉材の格子には、通常は施されるベンガラの塗装を行わず、初々しい木の色と質感をそのまま残すことで、町家の意匠を発展的に継承しつつ、街路から認識しやすい印象的な外観を作っている。

店内の壁面には、コンクリートとガラスブロック主体の現代的な既存内装を生かしつつ、町家の外壁や坪庭の塀によく使われる杉皮を使った「杉皮の塀」をめぐらせている。野生的な質感をもつ杉皮は、京都において「インフォーマル」もしくは「カジュアル」な素材であり、「elephants」の「ストリート」感を象徴する京都ならではの素材として、セレクトしている。

中央の巨大なテーブル(とレジカウンター)は、町家の「通り庭」の土間の仕上げとして伝統的に使われていた三和土(タタキと読みます)のテクスチャーを現代的に再現した「三和土の大テーブル」である。商品を置くだけでなく花を活けたり、座って休憩したりと、様々な使い方ができる。

格子の下地や、ラックのフレーム、ペンダント照明など、ところどころに「黒皮鉄板」を使っている。黒く見える部分は塗装ではなく、鉄の酸化した皮膜であり、茶道に使われる鋳物の茶釜や伝統的な建築に用いられていた和釘など、伝統的な鉄製品の質感を感じられる素材として、用いている。


設計:森田一弥建築設計事務所 担当/森田一弥 小寺磨理子

照明設計:デザインオフィス ルミノシティ 担当/小川 ユウキ


施工

コラボ建築設計 担当/岸本周治

大工棟梁 DENO建設 担当/出野篤史

解体 甍建設 担当/大橋幹生

特殊左官 久住左官 担当/久住誠 

左官 中井左官工業 担当/中井稔二

塗装 岩本建設 担当/山口隼人

建具 足立建具店 担当/足立孝之

鉄骨 村田金属工業 担当者/村田悦子

  材木 近治材木店 担当/神田一美

電気 堀部電工 担当/堀部泰二


写真/表恒匡